かと思えば、二番目と私が抜けていただけできちんと順番通りに名前を挙げた。そうか、結局彼方先輩は幹部の席につかなかったのか……。確かに元青龍が現青龍の下につくというのはあまりよろしくない。
「……ナンバー2は?」
ただ、問題はナンバー2……。うーちゃん先輩もとい鵜飼先輩をナンバー3にしたのはきっと白銀なりに先輩達に気を遣ってのことだろう。だったらナンバー2には……。
「え、雪斗以外いねーだろ?」
「……本当に雪のこと好きだよね、白銀」
けろっとした顔で口から出てきたその名前、最初から分かっていたようなものだった。なんなら幹部メンツも雪のアドバイス通り、白銀とそこそこ仲が良いメンツで、一年と三年から一人ずつ。
ふぅ、と小さな溜息を吐いた。正直、雪と白銀がこんなに仲良くなるとは思ってなかった。
「……雪がナンバー2で大丈夫なの?」
「え? だって雪斗、俺のことよく知ってるし、頭回るし、腕もたつし」
「……でも雪、白鴉でしょ」
「あぁ、そうだけど」
私が重々しく告げたのに対して、白銀の返事は軽かった。お陰でやや勢いを削がれてしまう。でもそれならいいよと簡単に頷くわけにもいかなかった。白銀のことだから何も考えてないかもしれないけれど、何も考えてない可能性も十分にある。コイツはそういうおバカなヤツだ。
「……大丈夫? やっぱり角が立つんじゃ」
「大丈夫だろ。もう結構前だし、今じゃ雪斗のこと知らないヤツもいるんじゃね?」
「それは言いすぎだと思うけど。朱雀も玄武も雪のことは白鴉って呼んでたし」
「そりゃアイツらは知ってるだろ。寧ろ知られてなかったら雪斗の実力やべーよ」
「ポジティブ通り越してお気楽か……」
「ッ……!」
やっぱりコイツは何も考えてないほうだったか、と溜息をついてみせれば、白銀の顔が「なんだよそれ!!」と言いたげに歪んだ。廊下で人の目を気にする白銀は大人しい。
「……まぁ白銀がそれでいいならいいけどさ」
「あぁ、俺は雪斗信用してるからそれでいい」
で、氷洞、と白銀は畳みかけた。
「ナンバー6、なってくれるか?」
「……ナンバー2は?」
ただ、問題はナンバー2……。うーちゃん先輩もとい鵜飼先輩をナンバー3にしたのはきっと白銀なりに先輩達に気を遣ってのことだろう。だったらナンバー2には……。
「え、雪斗以外いねーだろ?」
「……本当に雪のこと好きだよね、白銀」
けろっとした顔で口から出てきたその名前、最初から分かっていたようなものだった。なんなら幹部メンツも雪のアドバイス通り、白銀とそこそこ仲が良いメンツで、一年と三年から一人ずつ。
ふぅ、と小さな溜息を吐いた。正直、雪と白銀がこんなに仲良くなるとは思ってなかった。
「……雪がナンバー2で大丈夫なの?」
「え? だって雪斗、俺のことよく知ってるし、頭回るし、腕もたつし」
「……でも雪、白鴉でしょ」
「あぁ、そうだけど」
私が重々しく告げたのに対して、白銀の返事は軽かった。お陰でやや勢いを削がれてしまう。でもそれならいいよと簡単に頷くわけにもいかなかった。白銀のことだから何も考えてないかもしれないけれど、何も考えてない可能性も十分にある。コイツはそういうおバカなヤツだ。
「……大丈夫? やっぱり角が立つんじゃ」
「大丈夫だろ。もう結構前だし、今じゃ雪斗のこと知らないヤツもいるんじゃね?」
「それは言いすぎだと思うけど。朱雀も玄武も雪のことは白鴉って呼んでたし」
「そりゃアイツらは知ってるだろ。寧ろ知られてなかったら雪斗の実力やべーよ」
「ポジティブ通り越してお気楽か……」
「ッ……!」
やっぱりコイツは何も考えてないほうだったか、と溜息をついてみせれば、白銀の顔が「なんだよそれ!!」と言いたげに歪んだ。廊下で人の目を気にする白銀は大人しい。
「……まぁ白銀がそれでいいならいいけどさ」
「あぁ、俺は雪斗信用してるからそれでいい」
で、氷洞、と白銀は畳みかけた。
「ナンバー6、なってくれるか?」