「もうお昼終わるから戻ろう」 そう言って立った翼に、 「なんで私なの……」 聞こえてるか分からないように呟く。 女の子にチヤホヤされてない訳でもないのに、 たくさんの女の子がいるのに… どうして、、 「そんなの、光莉以外見えてないからでしょ」 そう、はっきりした声が聞こえた。 「何を言われようが俺は光莉がいれば十分だから」行くよ〜、 そう手を握って、私を立たせると、何も聞かずに教室へと足を進める。