「可愛くねぇな」
そう言いながら、なぜか嬉しそうにも思えるんだが。
「なによ!」
どうせ可愛くないですよーだ。私の可愛さなんて、自分でも悲しくなるほどないんだから。
なんて思っていると、
「フッ、可愛いよ」
ふいに思っても見なかった言葉に、返す言葉がなく、柄にもなく固まってしまった。
そんな私を見て
「冗談なのに本気にすんなよ」
おどおどしながら言う翼。
「もちろん、鵜呑みにしてません!」
翼のくせに、惑わせるんじゃないよ!
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