そうして、次の日、ギリギリに起きた私は慌てて用意して、第一関門があると言う皇帝陛下の間へ向かった。
そこには、35人の朱雀の姫候補が集められて居た。
そして、全員が揃ったところで皇帝陛下が玉座に座った。
「それでは、ただ今より、朱雀の姫選別の第一関門を行う!
説明は宰相の春蕾が言う。
春蕾。」
飛龍様が春蕾様に目線を向けると、春蕾様は一歩前に出た。
そして、第一関門の説明が始まった。
「朱雀の姫はその身体の右腕に朱雀を形取ったあざが現れる、と言います。
みなさんを朱雀の姫候補として集めたのは、朱雀のあざが右腕にあったから…
そうですね?
しかし、それは誠に朱雀の兆なのか?
あざと言っても、打ち身によるあざもあれば…
はたまた、朱雀の姫を偽った刺青かもしれません。
そこで、第一関門では、医師により、朱雀の兆か、単なる打ち身か、刺青か、を検査したいと思います。
朱雀の姫候補のみなさんは、腕を医師に見せるだけです。
簡単な試練とは思いますが、一方で、重要なのも間違いないかと…
では、始めます!」
そして、1人目の朱雀の姫候補の名前が呼ばれた。
震えながら前に出る1人目。
数分後…
「朱雀の兆かと思われます!」
医師が宣言した。
みんなから、歓声が上がる。
2人、3人と進んでいくと、4人目で、医師は言った。
「これは…
刺青でございます!」
その時、場の空気が変わった。
「その者を牢屋に連れて行け!」
飛龍様がおっしゃると何人かの兵士がその者を引きずって行った。
ざわつく朱雀の姫候補たち。
そして、私の番がやって来た。
い、い、刺青のはずは無いわ…
だって、そんなの入れた記憶がないもの…
どうか…!
数分後、医師は言った。
「朱雀の兆かと思われます!」
と。
ほっと胸を撫で下ろす私。
こうして、第一関門は無事に終わったのだった。
♦︎♦︎♦︎
「まぁ、小鈴様!
第一関門突破おめでとうございます!」
「えぇ。
ありがとう。
ねぇ、ところで、牢屋に連れて行かれた人が3人居たのよ。
あの姫達はどうなるのかしら?」
私は心配で尋ねた。
「あら、仕方ありませんわ。
刺青で陛下達を騙そうとしたんですもの。
処刑は確実という噂ですわ。」
明明は言った。
そ、そ、そんな!?
処刑ですって!?
酷いわ…!
いくら刺青で誤魔化そうとしたからって!
同じ朱雀の姫候補だ。
他人事とは思えなかった。
「小鈴様?
どうかなさいましたか?」
「いえ、何でも無いわ。」
そして、その日もご馳走を食べて、眠りについた。
そこには、35人の朱雀の姫候補が集められて居た。
そして、全員が揃ったところで皇帝陛下が玉座に座った。
「それでは、ただ今より、朱雀の姫選別の第一関門を行う!
説明は宰相の春蕾が言う。
春蕾。」
飛龍様が春蕾様に目線を向けると、春蕾様は一歩前に出た。
そして、第一関門の説明が始まった。
「朱雀の姫はその身体の右腕に朱雀を形取ったあざが現れる、と言います。
みなさんを朱雀の姫候補として集めたのは、朱雀のあざが右腕にあったから…
そうですね?
しかし、それは誠に朱雀の兆なのか?
あざと言っても、打ち身によるあざもあれば…
はたまた、朱雀の姫を偽った刺青かもしれません。
そこで、第一関門では、医師により、朱雀の兆か、単なる打ち身か、刺青か、を検査したいと思います。
朱雀の姫候補のみなさんは、腕を医師に見せるだけです。
簡単な試練とは思いますが、一方で、重要なのも間違いないかと…
では、始めます!」
そして、1人目の朱雀の姫候補の名前が呼ばれた。
震えながら前に出る1人目。
数分後…
「朱雀の兆かと思われます!」
医師が宣言した。
みんなから、歓声が上がる。
2人、3人と進んでいくと、4人目で、医師は言った。
「これは…
刺青でございます!」
その時、場の空気が変わった。
「その者を牢屋に連れて行け!」
飛龍様がおっしゃると何人かの兵士がその者を引きずって行った。
ざわつく朱雀の姫候補たち。
そして、私の番がやって来た。
い、い、刺青のはずは無いわ…
だって、そんなの入れた記憶がないもの…
どうか…!
数分後、医師は言った。
「朱雀の兆かと思われます!」
と。
ほっと胸を撫で下ろす私。
こうして、第一関門は無事に終わったのだった。
♦︎♦︎♦︎
「まぁ、小鈴様!
第一関門突破おめでとうございます!」
「えぇ。
ありがとう。
ねぇ、ところで、牢屋に連れて行かれた人が3人居たのよ。
あの姫達はどうなるのかしら?」
私は心配で尋ねた。
「あら、仕方ありませんわ。
刺青で陛下達を騙そうとしたんですもの。
処刑は確実という噂ですわ。」
明明は言った。
そ、そ、そんな!?
処刑ですって!?
酷いわ…!
いくら刺青で誤魔化そうとしたからって!
同じ朱雀の姫候補だ。
他人事とは思えなかった。
「小鈴様?
どうかなさいましたか?」
「いえ、何でも無いわ。」
そして、その日もご馳走を食べて、眠りについた。