私は恥ずかしさで顔が赤くなるのが分かった。
本当に恥ずかしすぎる……。
いや、漫画に罪は全くないし、漫画の作者のことも尊敬している。
それでも……!
胸キュンシーンを偶然新幹線で隣の席に座ったイケメンに見られるのは違う!
絶対に違う!
恥ずかしくない訳がない。
私は小声で「忘れて下さい……」と俯きながら呟いた。
すると、男性は不思議そうな顔でこちらを見た。
「忘れないけど? これでも記憶力良い方だし。それに、それを読んでる時の君の顔、とっても幸せそうだったけど」
「起きてたんですか……!?」
「ん? 眠りが浅かっただけ。君が物音を立てないように静かにしてくれてたのも、別の席で大きな音がした時に俺が起きていないかちらっと見てくれてたのも知ってる」
「全部見てるじゃないですか!」
「見てたよ。良い子だなーって、優しい子だなって」
「っ!」
イケメンに良い子で優しいと言われて、私はつい心臓が早くなってしまったのが分かった。
本当に恥ずかしすぎる……。
いや、漫画に罪は全くないし、漫画の作者のことも尊敬している。
それでも……!
胸キュンシーンを偶然新幹線で隣の席に座ったイケメンに見られるのは違う!
絶対に違う!
恥ずかしくない訳がない。
私は小声で「忘れて下さい……」と俯きながら呟いた。
すると、男性は不思議そうな顔でこちらを見た。
「忘れないけど? これでも記憶力良い方だし。それに、それを読んでる時の君の顔、とっても幸せそうだったけど」
「起きてたんですか……!?」
「ん? 眠りが浅かっただけ。君が物音を立てないように静かにしてくれてたのも、別の席で大きな音がした時に俺が起きていないかちらっと見てくれてたのも知ってる」
「全部見てるじゃないですか!」
「見てたよ。良い子だなーって、優しい子だなって」
「っ!」
イケメンに良い子で優しいと言われて、私はつい心臓が早くなってしまったのが分かった。