「いいから!来いって!!」


「行かないってば。」


「はあ?可愛いからって調子乗んなよ。」



もう…頼むから止まってくれ……


だんだんヒートアップしていく口論は、もう売り言葉に買い言葉。


そんな様子に、ちらりと見れ男の顔を見ればすごく苛立っていた。

顔を真っ赤にしていて、今にも手をあげそうだ。


このままじゃ、女の子が危ない…





「あの!」


もう…どうにでもなれ!



「この人、嫌だって言ってるじゃないですか。手、離してください。」



「は?何、お前…」



ギロりと目がこちらに向く。

思いたくないのに怖いと感じてしまう。