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「…しーちゃん」

「うん?いらっしゃい、二十音」

二十音は、私の膝の上に乗って、ぎゅっと抱きついてきた。

この温もりは、今も昔も、出会った頃からずっと変わらない。

この温もりが、私を狂わせた。

そして私を孤独から救い、愛を教えてくれた。

私は世界と引き換えに、この子の温もりを選んだのだ。

そのことに、後悔はなかった。

「…しーちゃん、大好き」

「…私もだよ、二十音」

私は、君が大好きだ。

だから君の為に、罪人と裏切り者の烙印を背負って、私は生きよう。

いつか私の命が尽きて、地獄の業火で焼かれるその日まで。

永遠に、君と共に。