──────…かつて、死者蘇生の魔法に失敗し、魔導師排斥論者になった私。

学院長を陥れ、彼を失脚させようとした、愚かな私。

そんな私を仲間として受け入れてくれた。

羽久さんと、シルナ学院長。

二人が、禍なる神の味方をすると言うなら、私はどうすれば良いのか。

私の親友だった彼女は、私に何と言うだろう。

あなただけでも正しい道に戻れ、と言うだろうか。

…馬鹿げたことを。

あの子は、そんなことは言わない。

私は、私の意思に従う。

もう二度と、自分の進むべき道を間違えはしない。

「あなたにも、羽久さんにも…向ける杖はありませんよ。あなた方が私を受け入れてくれたように、私もあなた方を受け入れます」

それが、私の選んだ道だ。

正しかろうと、間違っていようとも。