その誓いを、私は忘れなかった。
イーニシュフェルトの里があった場所に、ルーデュニア聖王国を作った。
イーニシュフェルト魔導学院を創設したのも、聖魔騎士団を作らせたのも、全て私の差し金だ。
いつかまた、邪神が復活したとき。
今度こそ、邪神を殺す為に。
強力な味方を作り、恩を売り、自分に従わせるように仕向けた。
二十音に近づいたのも、それが理由だった。
私は邪神を封印し、イーニシュフェルトの里が滅びてからというもの。
どうすれば邪神を討ち滅ぼすことが出来るか、ずっと考えていた。
普通に戦えば、まず勝ち目はない。
だからこそ、里の賢者達も、倒すことではなく封印することを選んだのだ。
でも、封印するだけでは駄目だ。
またいつか再臨し、世界を混沌の闇に返そうとするだろう。
だから邪神を殺すには、それなりの策を講じなければならない。
そこで考えたのが、依り代を用意する方法だった。
依り代に邪神を取り憑かせ、依り代ごと邪神を殺す。
ベリクリーデちゃんの中に聖なる神がいるように。
他の誰か、依り代となる人物の中に禍なる神を入れ、そのまま依り代ごと、中にいる邪神を殺せば良い。
これが、私の考え付いた邪神を殺す手段だった。
しかし、これも簡単ではない。
あの邪神の依り代となり得るほどの魔力を持つ人物を、どうやって探せば良いのか。
並みの人間では、邪神の禍々しい魔力に耐えきれず、憑依する前に身体が朽ちて死んでしまう。
それでは意味がない。
何処かに邪神の依り代となる人物がいないかと、世界各地を旅して回っていたとき。
私は、二十音を見つけた。
二十音こそ、邪神の依り代となるに相応しい逸材だった。
私が二十音に近づいたのは、二十音を邪神の依り代にして、殺す為だったのだ。
イーニシュフェルトの里があった場所に、ルーデュニア聖王国を作った。
イーニシュフェルト魔導学院を創設したのも、聖魔騎士団を作らせたのも、全て私の差し金だ。
いつかまた、邪神が復活したとき。
今度こそ、邪神を殺す為に。
強力な味方を作り、恩を売り、自分に従わせるように仕向けた。
二十音に近づいたのも、それが理由だった。
私は邪神を封印し、イーニシュフェルトの里が滅びてからというもの。
どうすれば邪神を討ち滅ぼすことが出来るか、ずっと考えていた。
普通に戦えば、まず勝ち目はない。
だからこそ、里の賢者達も、倒すことではなく封印することを選んだのだ。
でも、封印するだけでは駄目だ。
またいつか再臨し、世界を混沌の闇に返そうとするだろう。
だから邪神を殺すには、それなりの策を講じなければならない。
そこで考えたのが、依り代を用意する方法だった。
依り代に邪神を取り憑かせ、依り代ごと邪神を殺す。
ベリクリーデちゃんの中に聖なる神がいるように。
他の誰か、依り代となる人物の中に禍なる神を入れ、そのまま依り代ごと、中にいる邪神を殺せば良い。
これが、私の考え付いた邪神を殺す手段だった。
しかし、これも簡単ではない。
あの邪神の依り代となり得るほどの魔力を持つ人物を、どうやって探せば良いのか。
並みの人間では、邪神の禍々しい魔力に耐えきれず、憑依する前に身体が朽ちて死んでしまう。
それでは意味がない。
何処かに邪神の依り代となる人物がいないかと、世界各地を旅して回っていたとき。
私は、二十音を見つけた。
二十音こそ、邪神の依り代となるに相応しい逸材だった。
私が二十音に近づいたのは、二十音を邪神の依り代にして、殺す為だったのだ。