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「この身体を使って、禍なる者を再臨させ…」

「…私に触れるな。薄汚い禁書風情が」

「!?お前は…」

「私」が何者なのか、そのときになって、ようやく気づいたらしい。

だが、もう遅い。

「消えろ」

『禁忌の黒魔導書』など、取るに足らぬ存在。

精々、忌々しい邪神の子分に過ぎない。

私は、一瞬にして『禁忌の黒魔導書』を灰にした。

封印など、する必要はない。

殲滅するのだ。

邪神にまつわる物は、何もかも全て。

そして、邪神そのものも。

イーニシュフェルトの里に生まれながら、邪神に寝返った裏切り者のシルナ・エインリーも。

「…さぁ、時は満ちた」

今こそ、かつての聖戦を再び。