今更ではあるが。
この度の『禁忌の黒魔導書』を巡る一件で、かの禁書が身を隠している場所を探索したのは、そのほとんどが僕の魔法によるものだ。
別に自慢するつもりはない。
むしろ、それくらいしか出来ない自分が歯痒い。
こんな自分を拾い上げてくれたのだから、そのぶんの恩は、返さなければならない。
それなのに、僕はこんな形でしか、彼らに恩を返すことが出来ないのだ。
この度の『禁忌の黒魔導書』を巡る一件で、かの禁書が身を隠している場所を探索したのは、そのほとんどが僕の魔法によるものだ。
別に自慢するつもりはない。
むしろ、それくらいしか出来ない自分が歯痒い。
こんな自分を拾い上げてくれたのだから、そのぶんの恩は、返さなければならない。
それなのに、僕はこんな形でしか、彼らに恩を返すことが出来ないのだ。