…一応、彼は「言い触らさない」と言ってくれたけど。
正直、何処まで信用して良いのか…。
サナキ・エインリーとは、同じ学年ではあるものの、クラスが同じになったのは今年から。
クラス替えで、初めて一緒になったのだ。
まだあまり彼のことについては知らないし、それは向こうも同じだろう。
失礼ながら、特に目立った生徒という風には見えないが…。
「ほ、本当に話さない?本当に?」
「話さないよ…。何回言わせんだ」
ごめんなさい。
でも、心配で。
「あ、ありがとう。ありがとう…!」
「そんな、拝まれるようなことじゃ…」
拝まれるようなことだ。
だって、彼が黙っていてくれないと、私は社会的に死んでしまう。
「ありがとう、サナキ君。私、何てお礼を言ったら良いか…」
「大丈夫だから。そんな涙ぐまなくても良いから」
「このお礼は、必ずするよ」
彼は私の、命の恩人に等しいのだから。
正直、何処まで信用して良いのか…。
サナキ・エインリーとは、同じ学年ではあるものの、クラスが同じになったのは今年から。
クラス替えで、初めて一緒になったのだ。
まだあまり彼のことについては知らないし、それは向こうも同じだろう。
失礼ながら、特に目立った生徒という風には見えないが…。
「ほ、本当に話さない?本当に?」
「話さないよ…。何回言わせんだ」
ごめんなさい。
でも、心配で。
「あ、ありがとう。ありがとう…!」
「そんな、拝まれるようなことじゃ…」
拝まれるようなことだ。
だって、彼が黙っていてくれないと、私は社会的に死んでしまう。
「ありがとう、サナキ君。私、何てお礼を言ったら良いか…」
「大丈夫だから。そんな涙ぐまなくても良いから」
「このお礼は、必ずするよ」
彼は私の、命の恩人に等しいのだから。