だけど…。

「またイレースちゃんと話し合うの、怖いなぁ…」

「年上の癖に、何弱気なこと言ってんだよ…」

年上とか関係ないもん。

怖いものは怖いんだもん。

「このまま仲違いして、ぎすぎすしたまま合宿続ける訳にはいかんだろ」

…だよねー。

生徒に迷惑だよね。そんなの。

最低限、意見の擦り合わせはしておかないと。

「分かったよ…行ってくるよ」

「あぁ。頑張れ」

「…羽久も来てくれる?」

羽久が来てくれたら、頑張れる気がする。

嫌だ一人で行け、と言われたら泣く。

しかし。

「…仕方ないな」

溜め息混じりに、羽久は了承してくれた。

ありがとう。羽久大好き。