二日目、私達は早速生徒を教えていた。
「そうそう、その調子。良い感じだよ」
上手な生徒は、素直に褒め。
「もう少し魔力の出力を抑えたら良いかな。そう、そんな感じで」
ちょっと戸惑ってる様子の生徒は、丁寧に教える。
これが私の教育方針である。
しかし。
稽古場の中に、鋭い打擲音が鳴り響いた。
「!?」
私も、羽久も、これにはびっくりした。
急いで音の場所に駆けつけると、地面に倒れた女子生徒が、頬を腫らして泣きじゃくっていた。
ラミッドフルス魔導学院の制服を着た女子生徒である。
そして、その生徒の前に、地獄の獄吏のような顔で、イレースちゃんが立っていた。
なんてことを…。
「一体何を!君、大丈夫?立てる?」
「う、うぅ…」
慌てて倒れた女子生徒に駆け寄ったものの。
脳が揺れてしまったのか、女子生徒はすぐには立てず、ふらついていた。
「なんて酷いことをするんだ…!この子が何をしたって言うんだ」
私は、我を忘れてイレースちゃんに食って掛かった。
しかし、イレースちゃんは涼しい顔で。
「当然です。何度言っても出来ない、分からないのなら、身体で分からせるしかありません」
「だからって殴るなんて…!」
そんなやり方があって堪るものか。
そんな横暴なやり方が。
「その生徒は元々、ラミッドフルス魔導学院の生徒です。イーニシュフェルト魔導学院の生徒ではありません。うちの教育方針に口を出さないでもらえますか」
「そうは行かないね。何処の学校出身かなんて関係ない。今回の合宿に来てる生徒は、皆私の生徒だ」
私が、教官責任者である以上。
ここに集まった生徒は、どの学校出身であろうと、今だけは全員、私の生徒だ。
私の生徒に暴力を振るうことは、誰であっても許さない。
「そうそう、その調子。良い感じだよ」
上手な生徒は、素直に褒め。
「もう少し魔力の出力を抑えたら良いかな。そう、そんな感じで」
ちょっと戸惑ってる様子の生徒は、丁寧に教える。
これが私の教育方針である。
しかし。
稽古場の中に、鋭い打擲音が鳴り響いた。
「!?」
私も、羽久も、これにはびっくりした。
急いで音の場所に駆けつけると、地面に倒れた女子生徒が、頬を腫らして泣きじゃくっていた。
ラミッドフルス魔導学院の制服を着た女子生徒である。
そして、その生徒の前に、地獄の獄吏のような顔で、イレースちゃんが立っていた。
なんてことを…。
「一体何を!君、大丈夫?立てる?」
「う、うぅ…」
慌てて倒れた女子生徒に駆け寄ったものの。
脳が揺れてしまったのか、女子生徒はすぐには立てず、ふらついていた。
「なんて酷いことをするんだ…!この子が何をしたって言うんだ」
私は、我を忘れてイレースちゃんに食って掛かった。
しかし、イレースちゃんは涼しい顔で。
「当然です。何度言っても出来ない、分からないのなら、身体で分からせるしかありません」
「だからって殴るなんて…!」
そんなやり方があって堪るものか。
そんな横暴なやり方が。
「その生徒は元々、ラミッドフルス魔導学院の生徒です。イーニシュフェルト魔導学院の生徒ではありません。うちの教育方針に口を出さないでもらえますか」
「そうは行かないね。何処の学校出身かなんて関係ない。今回の合宿に来てる生徒は、皆私の生徒だ」
私が、教官責任者である以上。
ここに集まった生徒は、どの学校出身であろうと、今だけは全員、私の生徒だ。
私の生徒に暴力を振るうことは、誰であっても許さない。