とても和やかな、良い雰囲気のまま、お茶会は終わった。
ところで。
ルイーシュ君じゃないが、私が何一つ肝心なことを話していないとお気づきだろうか。
そう、私は肝心なことを何も話していない。
起きた出来事の、綺麗な部分しか彼らに話さなかった。
それも、酷く美化して、だ。
現実はもっとどす黒くて、醜くて、汚い。
でもそんなことは、彼らに話さない。
放せない。
軽蔑されるのが怖い?
いや、それは彼らが知る必要のないことだからだ。
今を生きる彼らに、あんな昔の話をするべきではない。
知れば、彼らはもう二度と。
私と、目を合わせてもくれないだろうから。
決して話すつもりのなかったその話を、彼らに知られることになるのは…もう少し、先の話。
END
ところで。
ルイーシュ君じゃないが、私が何一つ肝心なことを話していないとお気づきだろうか。
そう、私は肝心なことを何も話していない。
起きた出来事の、綺麗な部分しか彼らに話さなかった。
それも、酷く美化して、だ。
現実はもっとどす黒くて、醜くて、汚い。
でもそんなことは、彼らに話さない。
放せない。
軽蔑されるのが怖い?
いや、それは彼らが知る必要のないことだからだ。
今を生きる彼らに、あんな昔の話をするべきではない。
知れば、彼らはもう二度と。
私と、目を合わせてもくれないだろうから。
決して話すつもりのなかったその話を、彼らに知られることになるのは…もう少し、先の話。
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