俺が来訪者二人を連れてアジトに戻ると、マキナスは大層驚いた。

「ジュリス…!その人達、連れてきてどうするの?」

「心配するな。こいつらはサナキの保護者だ」

「でも、サナキは怯えてたじゃない」

「大丈夫だ。この人達は味方だから」

「…分かったよ」

釈然としないながらも、マキナスは引き下がった。

そして、件のサナキ…羽久…は、相変わらずシルナ・エインリーとクュルナを見て怯えていたものの…。

「…羽久。私…分かる?」

「…?」

「…君は羽久だよ。羽久・グラスフィア…。目を、覚ましなさい」

シルナが、サナキの頭に手を置いた。

途端。