…ところで。


俺は『オプスキュリテ』に来てからというもの、仕事以外で地下から出たことはなかった。

毎日のように、『オプスキュリテ』のアジトである地下で、ひっそりと暮らしていた。

地下が特別好きな訳ではない。

ただ、外に出たくなかったというだけだ。