それにしても、無気力で自堕落な俺が、どうしてイーニシュフェルト魔導学院に引き抜かれたのか。

それは多分、俺の使う魔法の特殊さ故だろう。

その魔法のお陰で、俺は今までキュレムさんの隣にいられた。

魔導師の中でも、比較的少数派の魔法を使う俺達は、いつもクラスのはみ出し者で。

それ故に、不思議とお互いウマが合った。







そして今も、何だかんだと、俺の隣にはキュレムさんがいる。