大会議室に集まったメンツは。

まず、俺達を呼んだシュニィと、その旦那であるアトラス。

次にシルナ学院長と、羽久。

それから期待の新人クュルナ。

そして俺、キュレムと…何だかんだ相方のルイーシュ。

こんな感じの、濃厚なメンツである。

「皆さん、今日は集まってくださってありがとうございます」

まずは、シュニィのそんな前置きからスタート。

「学院長も…。わざわざ済みません」

「いやいや、良いんだよ~。学院の方も落ち着いてきたからね」

一時は閉鎖の危機もあったんだもんな。

もう遠い昔の出来事のようだ。

「それで?今日の用件は何?」

話を急かす羽久。

「はい。実は聖魔騎士団に、とある報告が寄せられていまして」

「報告…?」

「王国南方の都市、シャネオンで…20代の男性が相次いで失踪しているそうです」

…ほう。

そりゃまた…奇怪な事件が起きたもんだ。