──────…学院長先生が逮捕されたとき。

私は、どれだけ時間がかかっても、学院長先生の無罪を証明してみせる、と心に誓った。

しかし、イーニシュフェルト魔導学院が閉鎖されることになったと聞いて、私は覚悟を決めた。

時間がかかっても、なんて言っていられない。

多少強引でも構わない。私の身がどうなっても。

学院長先生は、私を拾い上げ、居場所と、そして家族をくれた人。

イーニシュフェルト魔導学院は、私の母校であり、故郷でもある学院だ。

だからそれらを守る為なら、私は何でもする。