「全く、忌々しい話でしたね」

「本当だぜ!誰だよ、証言した生徒ってのは?頭おかしいんじゃね?」

…。

「なぁ羽久。お前もそう思うだろ?」

「…」

「…羽久?」

「…シルナは処刑なんてされないよ」

俺は、ポツリとそう呟いた。






「『私』がシルナを助けるから…。例え、この国の全ての人間を殺したとしても」

だから、何も心配することなんてない。

私は、あの人がいればそれで良いんだから。