「…はぁ…はぁ…」

俺は校舎を出るなり、肩で息をした。

C君達が見ている手前、必死に我慢していたけど。

もう、限界だ。

いつもならもう少し持つはずなのだが、転校の手続きや、ランディス家に潜り込む為に、記憶の書き換えをして…余計な魔力を使ってしまったから。

これ以上は、もう我慢出来ない。

転校してすぐこんな事件が起きれば、怪しまれるかもしれないと分かっていても。










…だから、俺は深夜…一人で、家を出た。