「そうだ、羽久(はつね)聞いて。レティシアちゃんがね、正式に王立図書館の司書さんに雇われたんだって」
「あ…?レティシア?」
誰だっけ?それ。
聞いたことがあるようなないような。あるような。
「ほら、レティシアちゃんだよ。アビスっていう禁書がくっついてた」
「あぁ…。シルナがロリコン拗らせてた、リーグラード家のお嬢様か…」
「そうそう、リーグラード家の。あと別にロリコンじゃないからね私」
懐かしいな。あの子、王立図書館にいるのか。
「まぁ、魔導書が扱える非魔導師の一般人なんて、滅多にいないから…。重宝されるだろうね」
「そうなんだよ」
魔導書とは、その名の通り、魔導理論について書かれた本のことである。
魔導書はその性質ゆえに、普通の本とは違う。
程度の差はあるが、書かれていることは魔導師でなければ理解出来ないほど難解なものが多いし。
中には、書物自体が意思や力を持つ…禁書と呼ばれる類の魔導書もある。
これらの魔導書を扱うには、専門の知識を持った人物でなければならないが。
非魔導師の一般人で、魔導書の扱いを知っている人なんて、まぁ滅多にいない。
当然だ。そもそも魔導師でなければ魔導書は読めないのだから。
魔導師でもないのに魔導書が読める人がいたら、そっちの方がおかしい。
シルナが言う、レティシア・リーグラードという人物は、以前イーニシュフェルト魔導学院に在籍していた生徒だ。
訳あって魔導師としての将来を諦めて退学し、今はどうしているのやらと思っていたが…。
王立図書館で、司書をしているのか。
彼女は元魔導師の卵。魔導書の扱いを知っている、数少ない一般人の一人だ。
王立図書館では、さぞや重宝されることだろう。
「落ち着くところに落ち着いたって感じだね。良かった~…」
「…」
彼女を王立図書館に推薦したのは、何を隠そうこのシルナである。
彼女はもうイーニシュフェルトの生徒ではないのに、元生徒にまで世話を焼くとは…全く、こいつのお人好しにも困ったものである。
「あ…?レティシア?」
誰だっけ?それ。
聞いたことがあるようなないような。あるような。
「ほら、レティシアちゃんだよ。アビスっていう禁書がくっついてた」
「あぁ…。シルナがロリコン拗らせてた、リーグラード家のお嬢様か…」
「そうそう、リーグラード家の。あと別にロリコンじゃないからね私」
懐かしいな。あの子、王立図書館にいるのか。
「まぁ、魔導書が扱える非魔導師の一般人なんて、滅多にいないから…。重宝されるだろうね」
「そうなんだよ」
魔導書とは、その名の通り、魔導理論について書かれた本のことである。
魔導書はその性質ゆえに、普通の本とは違う。
程度の差はあるが、書かれていることは魔導師でなければ理解出来ないほど難解なものが多いし。
中には、書物自体が意思や力を持つ…禁書と呼ばれる類の魔導書もある。
これらの魔導書を扱うには、専門の知識を持った人物でなければならないが。
非魔導師の一般人で、魔導書の扱いを知っている人なんて、まぁ滅多にいない。
当然だ。そもそも魔導師でなければ魔導書は読めないのだから。
魔導師でもないのに魔導書が読める人がいたら、そっちの方がおかしい。
シルナが言う、レティシア・リーグラードという人物は、以前イーニシュフェルト魔導学院に在籍していた生徒だ。
訳あって魔導師としての将来を諦めて退学し、今はどうしているのやらと思っていたが…。
王立図書館で、司書をしているのか。
彼女は元魔導師の卵。魔導書の扱いを知っている、数少ない一般人の一人だ。
王立図書館では、さぞや重宝されることだろう。
「落ち着くところに落ち着いたって感じだね。良かった~…」
「…」
彼女を王立図書館に推薦したのは、何を隠そうこのシルナである。
彼女はもうイーニシュフェルトの生徒ではないのに、元生徒にまで世話を焼くとは…全く、こいつのお人好しにも困ったものである。