「おはよう、大丈夫だよ。何があったのか話して楽になるなら聞きたい。萌に何があったか聞かしてくれる?」
いつも以上に優しいくもくんは心配して気を使ってくれているのがわかる。その優しさにいつも救われている。でも今日はそれどころじゃなかった。
「ごめんね。ちょっと頭の整理が追いつかないや。でも大丈夫だよ。乗り越えてみせる。」
「そっか。何か手伝えるなら手伝う。
萌は遠慮なく言ってね。手伝えることがあるならね。」
優しいくもくんはどこまでも優しいのだ。
そういや、ほしくんに会ってない。
父が亡くなってから1週間。
そういや、あれから病院に行っていない。ほしくんにも長いことあっていなかった。会いたい。そう思った。