キーンコーンカーンコーン
「もえちゃん。おはよう。」
聞いたことのない、温かみのある優しくて可愛い声。
「え。栞?」
栞だった。
なんで、言葉が出ない栞がなんで。
「声、出るようになったの。」
嬉しくて、また涙が出てきた。
涙が枯れたと思ったら涙もろくなってしまった。
とびきりの笑顔で栞に抱きついた。
「私、もえちゃんの笑った顔も大好き。」
「私も話せる栞も前の栞も大好き。これからもよろしくね。」
「もちろんだよ。よろしくね。」
私達の友情はまだまだ続きそうです。