ピコン
メールがきた。
『もえー週末遊園地行かない?
あのさ、僕の中学校の時の友達もいるけどいい?』
初めてだ、くもくんとそれ以外の誰かと遊ぶのは。凄く楽しみですぐ返した。
『もちろん。行く』
このあと起きることも知らずに、。

「やっほ、もえ。早いな、相変わらず。」
「おはよ、くもくん。私よりいつも早いの変わんないw」
先に私達2人が合流。
どうやら他に2人来るらしい。
「おー、雲。久しぶりやなぁ。元気しとったか。」
関西弁の男。
服装や顔つきは変わっていたが雰囲気は変わっていなかった。
(そーや?)
「こっちの子は雲の友達?
かわええ子やん」
言動はすごくそーやの言いそうなことばかりで、でも確証がなかった。
自己紹介で全てが判明した。
「羽根田創也やで。よろしくな。
見ての通りの関西人やw」
やっぱり、この人はそーやだったのだ。少し歪んだ顔を元に戻して、私も自己紹介をした。
「萌です、、。よろしくおねがいします。」
あえて苗字は言わなかった。
だって萌なんてたくさんいるのだから。
観覧車にみんなで乗ろうと言うことになった。私ももう1人の子も絶叫アトラクションが苦手だったから。
「浅野さん?だっけ、どっち乗る?」
え、私名前教えたっけ。
もしかして、わかってるんじゃないの。そーや、、。
まあもう会わないだろうから良いけれども。
「こっちで、」
ちょっと沈んだ声になってしまった。この後、遊園地は満喫できた。
と言うか、ほんとに楽しかった。
でももう、そーやとは会いたくなかった。