家に戻ると旦那がソファーで溶けている。

玄関にはバラバラに脱ぎ捨てられた靴と脱ぎ捨てられたスーツがある。

私は靴を並べ直し、スーツを拾い、ハンガーに掛けた。

「飯は?まだ出来ないのか!?」

お前は"待て"が出来ない犬か?と心の中で唱えながら

「すみません、もうすぐ出来ます」

と応え、先に刺身と醤油とわさびとビールを出し、食べている間にご飯を作る。

そしてお風呂を沸かし、私がお風呂から上がると既に旦那は寝ている。

こうなってはドライヤーさえ使えない。

私はタオルドライで済ませて、スキンケアをし、眠りに着いた。