「藍ちゃんがいなかったら今の僕は存在しない。
藍ちゃんのために生きてると言っても過言ではない。
ねぇ、結ちゃん結婚しよ?」


そう言ってアカリは指輪を取り出した。


「僕だけのために生きてよ。
生きる意味なんてそのぐらいでいいでしょ?」


その言葉はアイがアカリを助けた言葉だ。


「……ありがとう、“灯”」


アカリ、いや“灯”はその言葉に満足し、アイを抱えたままホテルへ向かう。


「やっぱり灯は私の人生を照らしてくれた。」


アイは小声で呟く。


ホテルへ入って行った結末はわかるだろうが、2人だけの秘密である。


ネオンのあかりが強調され、空は藍色に染まっていった。

END