『寒い…。』
手袋を口で覆いながら、信号待ち。
秋が来たと思ったら、もう冬の匂いがした。
風が冷たくて、目の前の赤い信号に呟く。
『早くぅ〜!』
そして。
足早に駅に向かう。
定時丁度に仕事を終えて、外を出ると空はすっかり真っ暗になっていた。
都会の真ん中で、派遣会社に勤めて早4年経った。
街中はすっかり、X'masの飾りやイルミネーションで綺麗だけど。
だけど…。
X'masなんてイベントなんて…。
……好きじゃない。
牧野 亜矢(マキノ アヤ) 22才
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