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 「ハァ...ハぁ......」

 練習を始めてから時間が結構経ちみんなも息切れだ。窓の外も暗くて、時計を見た。

 「やばい!もう6時半じゃん!そろそろ帰る準備しようぜ」

 とみんなに言って1人で制服に着替え始めた。

 「そうだね。もう外暗いし、今日は一緒に帰ろう!」

 紗希の誘いに「いいよ」と言って、リュックの中を整理しながら教室を出た。

 「A組遠すぎる!」

 と利己が文句を言いながら嫌々と歩いた。

 利己が言った通りA組は遠い。3年生の階が3階にあるとともにA組がその階の一番奥に位置する。

 「可愛いだけじゃダメですか?」

 と4人でダンスの曲を歌い・踊りながら早歩きで2階にある職員室に向かった。

 E組の前までに歩いたところ...


 キーンコーンカーンコーン

 と7時のチャイムが鳴った。

 「え?もう7時なの?うちらが教室を出た時まだ15分前だったのに...」

 と利己が心配そうに言った。

 「とりあえず急ごう」

 とみんなに提案して走り出した。

 だが、2階に降りた瞬間見覚えのない2階が私たちを待っていた。

 「ここ...どこ...?」

 怖がりの利己が少しずつ涙目になりながら小さな声で呟いた。

 「スマホの電源つけて先生に電話してみるからちょっとまって!」

 真綾がみんなを安心させようとして行動に迷いもなくスマホを早くスクバから出した。

 高校はバカが集まった偏差値の低い学校なため、スマホが禁止だ。

 真綾のスマホから光が出てた。スマホがやっとついたみたいだ。

 「ねぇ...先...」

 (あれ、真綾まで怯えた声で喋ってる...どうしたんやろ?)

 みんなが静かに真綾の方向を見ている。

 「再確認なんだけど、私たちが教室を出たのは6時45分だったよね?」

 「そうだけど、どうした?」

 と紗希が返した。

 真綾がスマホの画面を私たちに見せながら...

 「先のチャイム...7時のチャイムじゃない」



 7:12