「花澄、大丈夫?!もう心配したよ、LINEしても電話しても連絡取れないから、、、。」
「、、、ごめんね。」
「いや、でも花澄の顔見て安心した!」

安堵の表情を浮かべながら、響希は言った。

「でも、よくここが分かったね。」

確か響希は、わたしが実家を出て一人暮らしを始めてから、この家の場所を知らないはずだ。

「花澄の実家行って、おばさんに聞いたんだよ!最近連絡取れなくて心配なんで、住所教えてもらえませんか?って。」
「そうだったんだぁ。本当ごめんね、、、心配かけちゃって。」

わたしがそう言うと、響希は額に汗を光らせ笑顔で「花澄が無事なら、問題なし!」と言い、親指を立てて見せた。

「疲れたでしょ?とりあえず、入って。」

茜さんへの不安はあったが、わたしを心配してせっかく来てくれた響希を追い返すわけにはいかなかった。

響希は「お邪魔しまーす。」と言うと、わたしの家に入った。