響希とランチをした次の週。
休み明けの出勤だった為、仕事帰りには疲れからか身体が怠く感じた。

そして、やっと自宅のアパートに辿り着き、二階に上がったときにある異変に気付く。

「えっ、、、何これ、、、」

何と、わたしの部屋のドアには「消えろ!」「多汗症とかキモイ!」「ウザイ!」と乱雑に書かれた紙が貼り付けられていたのだ。

わたしはそれを見て、黙って立ち尽くしていた。
そして、書かれた言葉に涙が溢れてきた。

泣きながら、ドアに貼られた紙を取り、悲しみをぶつけるようにその紙を破り、グチャグチャに丸めた。

それから家に入ると、わたしはその丸めた紙を思い切りゴミ箱に捨てた。
誰がやったのかは分からないが、わたしは久しぶりに"多汗症"のことで泣いた。

わたしだって、好きで多汗症になったわけじゃないのに、、、

泣いていると、手汗もかいてくる。
何で、何でこんなに汗が出てくるの?

わたしはハンカチを握り締めながら、泣き続けた。