「紗耶香がもう来るからキツいだろうし横になってな。カーテン閉めとくから」
見えないように考慮してくれるらしい。
「ありがとうございます」
実際身体はあり得ないくらいキツかったので、言葉に甘えてお礼を言ってから横になる。シャーッと音が鳴って白いベットをカーテンが囲む。
それから1分もしない内に扉が開く音がして、
「蘭」
澄んだ女の人の声が聞こえた。
「ベット」
保健医の人はそれだけ女の人に返した。するとすぐにカーテンが開かれて綺麗な女の人がそこに立ってた。
「…初めまして、紗耶香よ。傷診るわね」
ぎちない笑顔を向けられて、コクリと頷く。
「ひ、どいわね」
制服を脱がされて紗耶香さんが息を呑むのが分かる。そんなにも酷いのだろうか。