「…取り敢えず行くぞ」

「君、少しは自分を大事にしてね」



金色の悲しそうな声に心の中で笑った。


自分を大事に?



そんなの"あの時"から出来なくなった。



灰色に保健室へと運ばれる途中落ち込む。また迷惑を掛けてしまった、と。




昨日願った、あたしの小さな願いは消えてしまった。

どうてこうもうまく生きていけないんだろう。