「忠告。したでしょ?」


クスリと笑ったリーダーパンダ。


「自分の安全の為にも早く離れる事ね、って!」


その言葉と同時に押された身体がスローモーションの様に倒れていく。


身体が地面に打ち付けられて鈍い痛みが身体に広がる。
自分が地面に倒れたと気付いた頃にはお腹を蹴られる。


「いっ、」


あまりの痛みに意識が遠退きそうになる。



「さっさと離れないからだろ、ブス!」
「うざいんだって!」
「早く龍神の人達に捨てられればいいのに!」
「なんであんたなんかが、姫なの!」



全ての負の感情を吐き出すような暴力と浴びせられる言葉の数々。


抵抗する暇もなく蹴られ続ける。呻き声も出ない程の激痛。


どれくらいの間蹴られ続けていたか分からない。



「また明日」



残酷な言葉と笑い声と共に、地面に横たわるあたしを置いて去っていくパンダ達。



「い、たい…」


起き上がろうとしても激痛に身体が悲鳴を上げてその場に崩れ落ちる。

それでもなんとか、校舎の壁に寄り掛かるように座る体勢になる。