龍神の人達の前でうたた寝をしてしまったあの日。文字通り飛び起きて慌てて教室に戻った。


教室までわざわざ送ってくれた灰色には、酷く愚痴愚痴と言われたけれど。


1週間。


真っ黒な手紙を貰い始めて、もう1週間も経った。


毎日飽きることなく机の中に入れられるそれは、毎日同じような内容が綴られている。


他に何かする事はないのだろうかと不思議に思う。
嫌いなあたしに掛ける時間なんて無駄だとは思わないのだろうか。



「ちょっと、いい加減にしなさいよ」


そんな事を考えていればいつの間にか傍に来ていたいつかのリーダーパンダ。
子分パンダもしっかりあたしを囲んでる。



あたしは仕方なく溜め息を吐き出して立ち上がった。


きっと、彼女達が望んでいるのはあたしが大人しく着いて行くことだろうから。

あたしを囲んで歩き出したパンダ達はやっぱりあたしを校舎裏に連れて来た。



今から行われるであろう事はリンチ…だろうか。いくつもの鋭い目があたしを睨みつけている。