それに、


「俺が戯れるわけないでしょ。俺が戯れるのは、エロくて後腐れのない子だし」


呆れた口調の金色。


ほら女の子をなんとも思ってない。

あたしはそんな人達大嫌いだから。


金色を置いていつものソファに座る。


すると先に座っていた灰色がニヤニヤとはあたしを見てくる。



「鬱陶しいです」



あまりの視線に思わず呟けば舌打ちをされる。

向かい側に座る銀色とオレンジ色は、2人で何かを話していてあたしなど視界にも入れていない。


そんな銀色達を見ていれば、


「お前無視してんじゃねぇよ!」


隣の灰色が怒鳴ってくる。耳が痛い。


思わず灰色の座る右側の耳を抑えれば、「くそブス!」とまた怒鳴られる。



「流石に今のはコータが煩いよ」


ストンとあたしの左隣りに座る金色の指摘に灰色が再び舌打ちを零す。


そしてすっかりご機嫌を損ねた灰色は、不貞腐れながらお昼ご飯を取り出していた。…カップラーメンだったけれど。


今から作るのか。


「お湯なら沸かしてあるから、自分で用意してね」


嘘でしょう金色。迎えにくる前にわざわざお湯を沸かしてたってこと?


疑問を抱くあたしとは反対に、灰色は当然のように「さんきゅ」なんて言ってラーメンを作りに行く。