「ごめんね、俺はお姫様と一緒に行かなきゃだから。また機会があればね」
1人で進んでいると後ろから金色が断る声が聞こえてくる。
馬鹿みたい。
お飾りのお姫様なんて放っておいてあの子達と楽しめばいいのに。
溜め息を一つ吐き出しながら足を進め続ける。
「ちょっと」
するとすぐ近くで金色の声が聞こえてきて立ち止まる。
「先に行かないでくれる?怒られるのは俺なんだよ」
呆れた声と冷めた目であたしを見下ろす金色。
「…ごめんなさい。でも、兄なら気にしないで」
「気にしないで、って言われても…」
「貴方達が怒られる必要も理由も何処にも転がってないんですから」
金色の言葉を遮ってそう言う。
「行きましょうか」
「…そ、うだね」
再び歩き出したあたしに、金色も困惑しながらも歩き出した。
すぐに辿り着く溜まり場。
「おっせぇ!ノロマ!ブス!」
教室の扉を開けた途端灰色から飛んで来る罵声に耳を塞ぎたくなる。
流石に金色も煩く感じたらしく、
「コータ煩いよ。可愛い子と戯れてただけなんだから」
「ごめんね、俺はお姫様と一緒に行かなきゃだから。また縁があれば、是非」
一人で進んでいると、後ろから金色が断る声が聞こえてくる。
馬鹿みたい。
お飾りのお姫様なんて放っておいて、あのパンダの子達と楽しめばいいのに。
溜め息を一つ吐き出しながら足を進め続ける。
「ちょっと」
すると、すぐ近くで金色の声が聞こえてきて立ち止まる。
「先に行かないでくれる?怒られるのは俺なんだよ」
呆れた声と冷めた目であたしを見下ろす金色。
「…ごめんなさい。でも、兄なら気にしないで」
「気にしないで、って言われ……」
「貴方達が怒られる必要なんて、何処にも転がってないのだから」
金色の言葉を遮ってそう言う。
「行きましょうか」
「……そ、だね」
再び歩き出したあたしに、金色も困惑しながらも歩き出した。
直ぐに辿り着く溜まり場。
「おっせぇ!ノロマ!ブス!」
教室の扉を開けた途端、灰色から飛んで来る罵声に耳を塞ぎたくなる。
金色も煩く感じたらしく、
「コータ、少しは待ってよ。可愛い子と戯れてただけなんだから」
肩を竦めながら教室に入っていく。
「あぁ?!マオ、お前そのブスと戯れてたわけ?!」
ゲラゲラと笑いながらあたしを指差す灰色。そんな訳ないって分かるだろうに。
肩を竦めながら教室に入っていく金色に続いて教室に入る。