帰宅してすぐ、大きな鞄を持って玄関へ。 「今日からシェアハウスなんだ。もう、ここで寝ることはないけど……片付けが終わるまで通うからあと少しよろしくね」 部屋に向かってわたしは小さく笑った。 端から見たらおかしいかもしれないけど、長年住んだお家だから、礼儀よ。礼儀。 「いってきます」