「うわー、クリスマスのごちそうですね!美味しそう」
「真美ちゃんみたいに料理上手じゃないから、買って来たものばっかりだけど。クリスマスと言ったらチキンよね。あとは、ローストビーフにコールスロー、カナッペとバーニャカウダ」
「盛りつけも素敵ですね。こんなオシャレな食器、初めて見ました」

サラダスティックを入れてある、シュッと縦に長い、三角形を変形させたガラスの食器を、真美はまじまじと見つめる。

「これね、イタリアで買ったの。海外に行くと、つい食器が欲しくなってね」
「イタリア!どうりで日本では見かけないようなデザインですね。お姉さん、ジュエリーデザイナーをされてるんですよね?素敵だな」
「真美ちゃんのジュエリーも、いつでもデザインするわよ」
「本当に?!嬉しいです。オーダーメイドってことですか?」
「もちろん!婚約指輪も、結婚式のティアラも、真美ちゃんの為なら喜んでデザインするわ」

わあ!と真美は両手を組んで目を輝かせる。

「なんて贅沢!でもまずは結婚しないと、ですね。あはは……」

苦笑いする真美に、都はじろりと潤を横目で睨む。

なんだよ?と潤が顔で訴えると、しれっと都は視線を逸した。

「さてと!パーティー始めましょうか」

イエーイ!と岳が飛び跳ねる。

4人で席に着き、メリークリスマス!とシャンメリーで乾杯した。