ご飯が食べ終わると、リュウサさんはまたハンモックに戻った。

わたしが何で部屋で寝ないんだろう?と思っていると、それを察したようにアリスさんが「リュウサは今日の巡回当番なの。だから、何かあったらすぐ駆け付けられるように、あそこで待機してるのよ。」と教えてくれた。

「巡回当番って、アリスさんとケイシさんも行くことあるんですか?」
「もちろん!」
「でも、アリスさん、危ないじゃないですか?!」

わたしがそう言うと、アリスさんは両手を腰に置き「わたし、これでも強いのよ?」と冗談っぽく笑って見せた。

すると、ケイシさんが「アリスは魔法使いの武闘派だからな。本当に強いんだよ!」と教えてくれたのだった。

そしてその日は、わたしは二階の真ん中の部屋を使わせてもらった。

ちゃんとベッドで寝るのは、いつぶりだろうか。

色々あって、何だか不思議な世界に来てしまったが、あの生活をしているときより、心が落ち着いている自分がいた。

久しぶりの人の温かさに触れ、わたしは安心した中で眠りに就くことが出来たのだった。