リュウサさんがケイシさんの元へ向かってから、アリスさんは家の周りにバリアを張り続けた。
しかし、それも限界に近付いたのか、天井からバリッ、ミシミシという音が聞こえてきたのだ。

「もうそろ限界かなぁ、、、」
アリスさんは悔しそうな表情を浮かべて言った。

どうやら、大量の黒魔が家の周りを覆っている為、それにバリアが耐えきれなくなってきたらしい。

すると、アリスさんは「ルナ!」と、ケイシさんのムーンバードを呼んだ。

そして、ムーンバードに向かって、何か念を送ると「行って!」と言い、その瞬間にムーンバードは消えたのだ。

「わたしたちも、もうここには居られないね。ケイシとリュウサのところに行こう。」
そう言うアリスさんは、「灯ちゃんは、ちゃんとわたしが守るからね?ケイシの大事な人だもん!」と言い、ウインクをすると、「わたしから離れないで!」と言って、手のひらを天井に向け、青いビームは発射した。

すると、そこには大きな穴が開き、それと同時に黒いニョロニョロとした黒魔が大量に落ちてきたのだ。

そして、アリスさんはわたしたちの周りにバリアを張ると、天井に開いた穴に向かって飛び立った。