「凛さんこんにちは」

「まあ、ーーちゃん久しぶり。調子はどう?」

凛さんは、私の事を普通の一人の子供として見てくれている、貴重な人だ。

だからか、私は凛さんに少し心を開いてる。

「そこそこですかね。朝から少しだるくて、凛さんはどうですか?」

「まあまあって、ところかしらねー、最近、意味もないのに夜遅くまでスマホいじっちゃって、寝不足なのよねー」

「確かに、夜更かしって、一週間に一回くらいしたくなりますよねー」

「ーーちゃん、お友達が来ていらっしゃるみたいよ、早く行ってあげなさい」

「あっ、分かりました!すみません友達が来ているみたいなので、失礼します」

「あらー、そうなのねー、じゃあまた」

この時、私はきっと親友のーーだろうと思っていた。

走って看護師さんが教えてくれた場所に行くと、なぜか''彼''がいた。

「なんで、なんでーーがここにいるの?」

せっかく、全てが上手くいくと思っていたのに…

なんで、来ちゃたの?

「なんでって、こっちの台詞だよ。急にーーがあの場所に来なくなって、俺が知ってる限り色んな人に聞いて、やっと見つけたんだよ」

 ''彼''のその言葉を聞いても、私の決心は…揺るがなかった。

「そんな事を言われたって嬉しくない。私は、まったく来て欲しくなかった。もう、ストーカーみたいな事しないで。さようなら」

「おい、ちょっとまてよ!」

どんなに呼ばれても決して振り返らない覚悟で、病院の床を蹴った。