「実は、ずっと前からさとうさんのことが好きなんだ」

ここは体育館裏。大きな大樹の影で、日中陽が差し込まない暗い場所だ。

そこで今、親友が告白されている。

「…ごめんんさい。わたし、恋愛とか考えてなくて…」

困ったときも、答えてる時も、わたしのさとうが可愛い。

「そ、そういわずにさ、付き合うだけなら…」

そう言いながら、彼はさとうに手を伸ばした。

(しばらく何も言わないであげたけど、これはアウトね)

バシッ

わたしは、彼の伸ばした手を思いっきり叩いた。