「どこ行ってたの?」


 教室に戻ると、ミサキは購買で買ってきたパンを頬張っていた。


「ちょっと、野暮用」


 私はそう言って鞄からお弁当箱を取り出した。スマホが鳴っているのに気付いたけれど、私は知らないふりをした。