「それ、私の……」


 一瞬こちらを見たタスクに私はそう言った。タスクは重そうな腰をあげてこちらへ歩いてくる。私たちの前で立ち止まると、シャーペンを差し出した。


「ん」
「ありがと……」


 私がおずおずとそれを受け取ると、膝の上にくしゃくしゃに丸められた紙が落ちてきた。私は何でもないふりをして、チャイムが鳴ってミサキが去って行ったあと、その紙を広げた。


『18番
   放課後屋上に来い
          1番』