「タスク、さん?」 


 兄に目配せすると、上で待ってると半地下のライブハウスから出ていった。


「俺がここにいたこと、秘密、な」


 タスクはこちらを睨むように見つめる。


「はい?」
「だから、学校でバラすなよ」
「……?」
「気づいてなかったのかよ……出席番号18番佐東瑠美!」


 彼は前髪をばさばさとおろして、後ろ髪をぐしゃぐしゃと掻いた。