今年の春から、勉強して放射線科のある大学に入学した。
地元には放射線科のある大学はなかったため、地元を離れ三重県で一人暮らしだ。

「紗奈おはよー!」

「お、瑠璃じゃんおはよん」

仲いい友達もできて、自分でも楽しく過ごしてる方だと思う。
ぶっちゃけ、実家暮らしなんかより100倍たのしい。
自由があって、家族に縛られないって幸せだ。




今日もそんな私の当たり前を過ごすはずだったのに。

















夜になって、スマホが鳴っている。

しばらく話してなかった母からだった。

「もしもーし、どしたの」

「紗奈、今すぐこっちに帰ってきて。」

ただ事では無い声に驚きながらも、明日の予定を確認する。

「すぐには無理だよ、明日も学科のテスト入ってるし、普通に1日学校行かなきゃだし」

「学校なんて休んで、終電乗ってこっち帰ってきなさい。」


急に電話をかけてきたくせに、そんな勝手なことある??
と内心思いながらも

「なんで、何かあったの?」

と聞いてみると





「…日愛が無くなったの」
















「…は」