「…寝起きに夏美かよ。 マドカか静香が良かった」 達也は眠たそうに目を擦りながら、身体を起こした。 「失礼な奴だな、暑いから入れてよ」 「ん…鍵、開いてると思うから勝手に入れよ」 「え?誰も居ないの?」 「母ちゃん居るけど平気」 達也はアクビをしながらそう言い、私達は念の為、玄関をノックしてからドアを開けた。