「閉鎖されてんだよ、屋上。 教師の目が届かねえからって理由で」 「おわっ、真也が喋った」 「いや…喋るよ、そりゃ。 ひでーな、なっちゃん」 「夏美って呼んでよ。 私も真也って呼ぶから。 もう呼んじまったけど」 私達も踊り場に座り、夏美がポケットからメンソールのタバコを取り出した。